海上保安レポート 2023

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 海上保安能力のさらなる強化


海上保安庁で働く「人」


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 海上交通の安全を守る

7 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

6 海上交通の安全を守る > CHAPTER I. 海難の現況
6 海上交通の安全を守る
CHAPTER I. 海難の現況
令和4年の現況
船舶事故

令和4年の船舶事故(アクシデント)隻数は1,840隻であり、船舶事故に伴う死者・行方不明者数は66人となっています。

船舶事故の特徴として、プレジャーボートによる事故が1,065隻と最も多く、全体の約6割を占め、海難種類別では、運航不能の事故が882隻と最も多く全体の約5割を占めています。

※以後、船舶事故(アクシデント)は、船舶事故と表記する。

人身事故

令和4年の人身事故者数(自殺、病気等を除く)は1,284人であり、人身事故に伴う死者・行方不明者数は478人となっています。人身事故の特徴としてマリンレジャーに伴う海浜事故が484人と全体の約4割を占め、マリンレジャーに伴う海浜事故の活動内容別では釣り中の事故が163人と最も多く、次いで、遊泳中の事故が162人となっており、いずれもマリンレジャーに伴う海浜事故全体の3割以上を占めています。

※海上保安庁では、平成30年から、「船舶海難」については、民間救助機関等が対応した海難についても事故隻数を取り入れた上で、船舶の運航に関連した損害や具体的な危機が生じたものを「船舶事故(アクシデント)」、これらが生じていないものを「インシデント」とし、「人身海難」については、海上または海中における活動中に死傷者が発生した事故を「人身事故」、これらが生じていないものを「その他の人身に係るトラブル」と定義しています。